産業における重要な役割をになう廃液乾燥

業種問わずに産業界が頭を悩ます問題としてモノ作りの際に発生する廃棄物です。

その廃棄物の中でも特に厄介なのが製造工程で発生してしまう廃液です。

この廃液の厄介な点としては適切に処理をしないと人体に悪影響を与えるどころか自然環境にも重大な被害を与えてしまうことです。

従来における廃液の処分方法は塩水や油など天然由来で自然に分解できるタイプは異常を与えないレベルになるまで水で薄めた後に土や水に放出するという形になります。

そして化学薬品など自然への排出が難しいのは薬品で中和してから廃棄するという流れです。

ただこのやり方のデメリットは完全に無害になるまで処理しないといけないので時間がかかってしまう点が挙げられます。

そこで自然への排出が難しい廃液処理として新しく作られたのが廃液乾燥というやり方です。

この廃液乾燥は100度を超える熱風で水分を飛ばし残ったものを集めるというやり方になります。

水分を飛ばすことによって残骸物だけにすれば後処理が簡単になるというメリットがあるのですがそのほかに産業界にとって大きなメリットがあります。

それは廃液を乾燥させることによって希少金属を回収できるということです。

希少金属とは金や銀そしてレアアースなど産業にとって必要不可欠な材料ですが外部から入手しないといけないのに外部から用意するのが難しいもしくは量自体が少ない鉱物を意味します。

産業から出る廃液にはこういった希少金属が含まれているのでうまく回収できればコストをかけずに再利用することが可能です。